もう、ご存知の方が多いかと思いますが、グループ・サウンズ時代の人気スターのひとりだったジャガーズのボーカル、岡本信さんが、この19日に自宅で心不全のため急逝しました。享年59才。相変わらず、早過ぎる死です。
何度も同じような話をしてますが、ぼくの10代の一番貴重な体験と思い出は、ビートルズとベンチャーズは別として、やっぱりGSに出会えたことなんです。彼らがあの頃いなかったら、日本のロック産業そのものが今とはまるで違うものになっていたでしょうし、ロックというものの存在自体、ここまで幅広く認知されていたかも疑わしいです。
よく、人気とかその存在のありようが、今日のジャニーズ系などのアイドル・グループと比較されるGSですが一面ではその通りですが、違う部分も多くあり、むしろ、ぼくにはその違いが決定的だと思えます。
女の子が熱をあげて「キャーキャー」叫ぶ、という意味では同じでも、やっていることは明らかに違いました。つまり、GSはバンドであり、それも海外の同時期のバンド、つまりストーンズ、ビートルズからクリーム、バタフィールド・ブルース・バンド、ムーディー・ブルースなどという流行りの最先端に位置していた海外のバンドを、そっくりコピーして聴かせてくれたのです。SMAPやそのほかのアイドルには求めるべくもないものでしょう。
ジャガーズは、ぼくが最初に見た時は、日曜の朝の番組で司会をオシャレな音楽系芸能人、三保敬太郎さんがしていて、そこにレギュラー・バンドとしていたのが、前身の、宮ユキオ&ザ・プレイ・ファイブでした。三保さんがボサノヴァとか演奏して、ガキの心にも「オシャレだ!」と響いていました。
やがて、ほどなくしてGSブームとともにかれらはジャガーズとしてデビュー、そこでボーカルをつとめていたのが、ミリタリー・ルックも凛々しい岡本信さんでした。でも、まさか自分とわずか1才しか違わないとはネ〜。
「君に会いたい」でデビュー即ヒット。ちょうど同じ頃にデビューして人気者になったカーナビーツとよく一緒にテレビにも出まくってました。そのカーナビーツの人気者だったドラムのアイ高野さんも2年前に亡くなりましたよね。3年前?その後も、ゴールデン・カップスのボーカル、デイブ平尾さんやテンプターズのドラムス、大口広さんとかも相次いで亡くなりました。みんな若死にでした。
心からご冥福をお祈りいたします。そして、思い出と貴重な体験をありがとうございます。
昔の映像はYOU YUBEにもなかったので、映画の冒頭のシーンで「ダンシング・ロンリー・ナイト」を歌ってるジャガーズです。
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