2009年3月30日月曜日

友あり遠方より来たり?


ウチの玄関先でイトーちゃんとパチリ。撮影者は77年のロンドンでウチの妹から紹介されて以来、彼がポパイの仕事とかするようになって、ズッとのお付き合いのMくん。最近、鎌倉に引っ越して事務所も移転したらしいです。



 今夜、ウチの近場のファミレスで仕事で古い友人と会いました。

ご存知、METAL GODことイトーセーソクさんです。間に入った編集者もかなり古い友人ですが。ムック本の「OILY BOY」の取材を前回に引き続きまた同じメンツでやったんです。つまり、ぼくとセーソクとで「夏に聴きたいロック/ポップス」というテーマでメシを食いながらの対談でした。

 中身はおいといて、いろいろな話が出ました。しかし、ホント、今は本屋もレコード屋もマジで不況のド真ん中なんですよね〜。別に暗い感じじゃないんですが、そういう話が自然と出ました。でも、そんな中でもイトーちゃんの番組はなかなか終わらないから、不思議です。本人は「イヤー、こっちもキビシーぜ」とは言ってますけどね。


 その話はさておき、やっぱり古い仲間はいつでもすぐに時代を超えて、昔に戻れるからイイんですよね。今の音楽シーンの話より、60年代とか70年代とか、お互いが熱くたぎっていた頃の話の方がすぐに理解し合えるから、不思議というか、まぁ、正直、今の音楽にそれだけのモノは少ないと言わざるをえないんですね。

 ザッと話しただけで、2時間半があっという間。ウチに寄り、その後帰って行きました。「友あり、遠方より来る」ですかね。

2009年3月27日金曜日

音楽業界

 一昨日は渋谷のオルガン・バーで恒例のトーク・ライブ「CROSSROADS」があり、寒さがブリ返した都内をクルマで走りながら、夜9時過ぎの渋谷の雑踏を横目で見ながら会場入りしました。

 今回はテーマが「サザン・ロック」で、60年代から70年代ころのバンドや音源を使用しましたが、案の定その頃の映像はほとんどなくて、CCRの70年のライブDVDが輸入版で見つかったくらい。YOU TUBEに出てるALLMANSとかの映像は、ぼくが持っているブートのと同じ出所みたいですが、ぼくのより多少画質がいいのが癪です。ぼくのは、あの場で見た方は分かってるでしょうが、途中でキレたり、揺れが激しくなったり、普通、使用出来ないようなシロモノですが、何もないよかマシですからね〜。

 お客さんの入りは最近では一番悪く、10人未満でしたけど、最後までみんなジックリ話を聞いてくれて、終了後には挨拶もして帰ってくれました。一度来れば音楽ファンなら楽しいはずですけどね〜、と言ってくれたのは常連のお客さんのイトーちゃんでした。応援、感謝してますよ。まだ二十代そこそこのYくんは、ぼくの話を収録したいということでわざわざ器材を持参してマイク立ててちゃんと録音してくれました。
 これから部分的に抜いて(全部は時間的にムリです)、うまくいけばネットで公開出来るかもです。ご期待ください。

 ラジオの「ロンナイ」で4月からFM長野の放送が終わり、新しくFM宮崎がスタートすることになったんですが、そのことでコメントいただきました。みなさんの熱い思いに感謝するとともに、自分の力不足を残念に思います。しかし、携帯のBBSに書いたんですが、かつては12社あったレコード会社の協賛が、この4月からはなんとたったの3社、です。9社がなんらかの事情で撤退したわけですが、なくなった会社もあります。今のユニバーサルは、以前はポリドール、MCAビクター、マーキュリーの3社に分かれていたので、統合したとたんに協賛カットでしたから大打撃でしたね。
 最近では洋楽部門が閉鎖したコロムビア、ソニーとの統合となるBMG、東芝EMIからEMI JAPANになったりで、この10年の間に洋楽業界は激変しました。海外のメジャーあるいは海外資本、経営モデルが欧米式な会社はほぼ「協賛」には否定的な考えです。欧米にもともと「協賛」という概念が存在しないのが、一番の理由みたいです。

 しかし、この日本ではぼくがガキの頃から洋楽は基本的にレコード会社各社が協力して資金援助して番組を守り立てるスタイルが常識でした。そのおかげで、日本中に洋楽が広まり、雑誌やラジオが大きな役割を果たしていました。

 時代の変化、環境の変化は自分も認識しています。でも、何でも欧米化すればいい、というもんじゃないことは言うまでもありません。日本には日本独自の慣習があり、それが結果としてよいものであれば継続すべきだと確信しています。もちろん、自動車や家電、化粧品など大きなスポンサーがバックアップしてくれれば、それにこしたことはないんですが、音楽業界のマーケットはそこまで膨大ではないので、大手の広告代理店(電通や博報堂など)が動かないんですよね。利益率が少ないんです。

 と、まぁ、いろいろ内部事情などお話しましたが、つまるところは僕ら音楽ファンの気持ちひとつです。草の根運動でもいいので、地道に継続することが、一番だし、近道などないんです。その場しのぎの花火を上げても、すぐにしぼんでしまうのがオチですから。パワープレイとかに意味を見いだせないのは、ぼくだけではないでしょう。現場にはまだ多少音楽好きがいますが、みんなお役所みたいになりそうでコワいです。

 とにかく、金はなくてもやる気だけは満々です。頑張ります!
 

2009年3月22日日曜日

FRICTION In Studio


06年頃からふたりで活動を始めたFRICTIONのドラム、中村達也くん。相変わらずのパワーボム。ロンナイにも、たまにはおいでよ。



 こないだお知らせしたように、木曜日にラジオ「ロンナイ」の収録でFRICTIONのメンバーふたりともスタジオに来てもらいました。RECとは、かれこれ30年ぶりで、顔も正直よく覚えてなかったです。達也くんはわりとよく会ってるので問題無し。

 しかし、まぁ、RECもほぼぼくと同世代なんで、昔とは考え方や振る舞いも変わってるだろうと、そんなにはナーバスになりませんでした。で、案の定、会ったら、普通に30年の歳月を飛び越えるように「やあ、久しぶり」で、あとはスンナリ。お互い昔の顔かたちとはいささか異なりましたが、中身はそんなに変わるはずもなく、丸くはなっても、音楽に対する情熱とかセンスとかはあの頃のままという感じでした。

 新曲も含め今回のEP『DEEPERS』は5曲とも全部、まさにFRICTIONならではのプレイで、あの頃のままに近い表現でした。RECのぶっきたぼうな歌い方とかね。

 写真を記念に撮ったんだけど、RECは普通な感じで来ていたので、やっぱり「アーティト写真」としてじゃないとオフィシャルなニュースには使えないな、いうことで今回はドラムの達也くんひとりのものになりました。

 来月半ばから東名阪&九州、山陽あたりにツアーするということなので、是非CDを購入後、見に行って欲しいですね。一連の80年代ブームとか関係なく。

2009年3月20日金曜日

昨日のラジオ収録で、など


『 DEEPERS 』 FRICTION Trippin' Elephant


 昨日、木曜はラジオの録音のある日です。「ロンナイ」と「ROCK YO TOWN」の二つを交互にやっています。で、昨日は「ロンナイ」の日でした。収録はいずれも2本分まとめて録音します。昨日は、3月28日〜30日放送とその翌週4月4日〜6日放送分を行いました。

 番組の内容はココでは触れませんが、ただ、28〜30OA分では、FRICTIONの二人、オリジナル・メンバーのRECと新加入の元LOSALIOSの中村達也くん二人にスタジオまで来てもらい、短い間だったけど、楽しい時間を過ごせました。是非放送を聴いていただければと思います。特にレックとはもう30年ぶりくらいで、彼らが最初に話題になったあの時代以来でした。でも、なんだか、お互いマルくなったのか、「やぁ、ひさしぶり」みたいな感じですぐに打ち解けました。

 それと、これは別の話ですが、ちゃんとHPでもお知らせしますが、今月限りでFM長野の放送は終了することになりました。簡単に言えば、資金不足です。かつて、この「ロンナイ」が10年以上前にスタートした時には、資金を出してくれるレコード会社は10社以上ありました。洋楽だけでですよ。それが、時代とともに少しづつ降りる会社が増え、この春4月からは、わずか3社のみになります。したがい、かつては全国20カ所くらいでネットしていたんですが、今では、7局です。それも、長野が終わり、代わるようにFM宮崎が始まるので、かろうして7局を維持した形になります。

 赤字運営なのはここずっと変わりません。ウチの事務所がその赤字分を自分で払っているんですが、税理士からは営業的な損益であり早急になんとかしないといけない、と言われてます。やめるのは簡単ですが、再度やるとなると今はかなり難しいですから、なんとか無理を承知で継続しようと必死です。あんまり明るい話題ではないけど、キチンと説明しておくべきだと思い、事情をお話した次第です。

 ぼくはラジオで育った人間で、そのおかげで音楽ファンになれたんで、そのへんのことも含め、今の時代でもラジオの果たす役割はまだまだ大きいと思っています。ただ、一頃に較べお便りなどの数が減ったのも事実で、今後その辺りをいかに対応させていくかも大きな課題です。みんながJ-POPとか聴いているとは思わないですが、洋楽ロックを聴いたり、CDを買う若い人は明らかに減りましたね。

 FRICTIONはJ-POPではありませんよ。念のため。

2009年3月18日水曜日

来週のCROSSROADSは・・・

 昨日はなぜかワイヤーに久しぶりの若い諸君らが来てくれてガヤガヤ気分でした。ありがとう。しかし、器材が不具合で音に支障が出たのにはマイリました。カートリッジが壊れてたんですね。

 ところで、来週の渋谷ORGAN-BARでのロック講座?「CROSSROADS」ではサザン・ロックみたいなものを取り上げてやることになりましたが、なかなか古い映像がなくて困りものです。ここに紹介したALLMANSの「Wipping Post」は70年のフィルモア・イーストでのライブのものですが、ビデオのブートはあるんですが、ここの映像よりはるかに劣悪で、どうしたものかホント考えちゃいます。

 レーナードとかは知り合いのお客さんが持ち込んでくれるというので、ぼくも楽しみなんですけどねぇ。毎回おなじみのジョー・コッカーとかそのへんも使い回しますか。レコード(CD)はいくらかあるので音は大丈夫です。
 お時間あれば25日水曜日、オルガンでロックなひとときをいかがでしょうか。1000円です。詳しくはHPで。


2009年3月14日土曜日

藤原ヒロシ半生記『丘の上のパンク』完成!



 

 随分長いことかかったみたいだけど、HFこと藤原ヒロシくんのこれまでの人生を振り返る感じの単行本がいよいよ刊行されることになりました。

 タイトルは『丘の上のパンク』というもので、自伝というより、インタビューほか、これまで彼について触れられた書物などのたくさんの資料や、同じように多数の人たちの「証言」コメントやDVDなどあらゆる媒体から寄せ集められたものを、精査し、キチンと編集したという内容になっています。これを行ったのは、ヒロシとは長い付き合いのある編集者でライターの川勝正幸さん。途中、ご自身が体調を崩されてそのためか、幾分か進行が遅れたという経緯はあるにせよ、こうしていただいたものを手にしてみると、実に丹念な仕事ぶりであることに感心してしまいます。

 言うまでもなく、彼が今のような位置にいることの大元のきっかけを作ったのは、ぼくや大川ひとみさんだと思うけれど、それは、あくまできっかけであり、今日の彼を築いたものはやはり彼自身だと思う。だから、ぼくの知らない彼の姿もたくさんここには入っていて、それも含めて興味深いことばかり。

 でも、勘違いしないで欲しいのは、HFはひとりで十分ということ。みんなヒロシに憧れ、彼みたいになりたがるけれど、それは何も生み出さないから。ピストルズじゃないが「I Wanna Be Me 」である。

 小学館から¥2940で発売中。

2009年3月11日水曜日

熊本ロンナイ報告&御礼




 先日の7日土曜日、熊本に「ロンナイ」で行ってきました。まぁ、そのことは告知もしたし、みなさんよく承知だと思うけど、でも、およそ、1年半ぶりの熊本で果たして反応とかどうなのか?多少の不安はありました。
 主催は一応、地元ということで前回同様、ぼくらの古い仲間のヒゴちゃんこと、HIGO-VICIOUSにお願いしました。もっとも、彼も東京なので実際は彼の地元の後輩諸君にお願いしました。
 イベントの成否は、なんだかんだ言っても、やっぱり主催者がキチンとプロモーションとかスタッフ集めとかやってくれてないと、うまくいかないんです。各地でロンナイやってきてつくづくそう実感しますね。
 結論から言うと、今回は集客もですが、なによりお客さんの熱気とそれをサポートするスタッフ、関係者諸君の情熱、キモチが大きなパワーを生み出して久々にアツいロンナイをやれて、その場の全員がエンジョイした、という感じの九州ロンナイになりました。群馬以来か、それ以上かも。ホームである東京、新宿ワイヤーでの淋しさが嫌が応にも気になる、そんな各地のロンナイです。
 今回は、大人数で出かけて経費もかなりかさんだんですが、みんなの努力で後味もスッキリ!なツアーになりました。地方のロック好き、ロンナイ好きな諸君、キミらも頑張ってぼくらを呼んでください!なにより大事なのは主催するみんなの地元での信頼関係みたいですね。今回、九州全土からお客さんやDJたちが来てくれていたのも、そういうところが多いに関係しているように感じました。
 とにかく、ありがとう!これからも地元で団結してみんなでよりよい環境づくりをしていって欲しいね。THANK YOU!KUMAMOTO!!!

2009年3月4日水曜日

THE BAWDIESメジャーから登場

 自分でもあきれてますが、昨日、ワイヤーの「ロンナイ」行けると考えてましたが、誠に遺憾ながら(セージカみたいに言うと)実際には動けませんでした。歩けるには歩けるんですが、腰がまだまっすぐ直立出来ず、おじいちゃんみたいな感じで痛みがあるんです。

 こんなに長引くとは思いもよらなかったので、多くの人にご迷惑をかけてしまいました。もちろん、昨日のワイヤーのお客さん、さらにはDJ諸君、お店サイドは言うまでもなく、いろいろな原稿を延期したのでそちらの方にもお詫びしています。
 しかし、今、ようやくメドがたった感じで、痛みはほぼ90%解消されて直立出来ますし、歩行もスムースです。ただ、いすに座って立ち上がる時は、まだ若干ツラいところがありますけど。熊本には間に合うよう、頑張ってます。


 さて、そこで本題です。ラジオ「ロンナイ」ですでに本人たちにゲスト出演してもらって(確か2回目の出演だったと思います)放送もしたんですが、今の日本のR&R/R&Bなガレージ・ロックンロールの世界で一番元気な若手のひとつ、THE BAWDIESのメジャーからは初めてのシングルのPVが公開されたので、ここにもそれを紹介します。あくまでPVですから、ライブとは当然違います。何度か彼らのステージを見たぼくとしては、やっぱりライブの方が彼らの魅力をストレートに感じ取れると思うので、ツアーもありますから、是非、一度チェックして欲しいと思います。

 では、4月発売のアルバム『THIS IS MY STORY』からの第一弾シングル「Emotion Potion」の映像をどうぞ。ぼくとロンナイは彼らを応援します。

【09.03】THE BAWDIES / EMOTION POTION

2009年3月2日月曜日

ギックリ腰やっと少し回復

 先週の水曜日、「CROSSROADS」を終えて自宅に戻ってクルマから降りた途端、古傷の腰を痛めてしまいました。いわゆる「ギックリ腰」です。初めてソレをやったのが30代の終わりころですから、かれこれ20年来の「付き合い」です。

 今回のはランク的には並、B級でしたが、この数日の寒さで回復に手間取りました。おかげで、金曜日のイベント「日本語ロック・ナイト」を急遽取りやめて家で安静にしていました。ヒゴちゃん、アニパンクほか関係者のみなさんやお客さんにご迷惑をおかけしたこと、ここに改めてお詫びします。

 アルバムの解説原稿も今日の朝ようやくやることが出来るようになり、1本だけ4月にリリースされるイギリス70年代初めころの名作といわれるCOCKNEY REBELのデビュー作『美しき野獣の群れ』を書き上げました。しかし、いすに座って行う作業は今もコレを書いているのを含め、まだややキツい感じで、立ち上がる際に、しばらく腰を曲げないと元に回復しません。

 今は50%の回復状態ですかね。ブログ楽しみにしているみなさんにはすみませんが、今しばし、お待ちください。明日の「ロンナイ」は行くつもりです。みなさんも体には気をつけてください。まだ風邪も注意だし、花粉症はすでに開幕すてますよ。