2010年2月24日水曜日

昨日のLe Baronのパーティーで








 昨日はぼくの誕生日でした。222、という実に分かりやすい、ま、俗に「ダミアンの三分の一」です。「neat neat neat」って説もあります。

 でも、とにかく、普通の寒い冬のウイークデイの夜中に、青山のバロンで、完ちゃんやヒカル、ジョニオ(昨日は仕事でおやすみ)、Sk8thgたちと不定期でユル〜くやっているパーティー「New Oldies Night」を、ぼくの聖誕祭つーことにして無理矢理やりました。なのに、友だちやお仲間の諸君はもちろんですが、わざわざお祝いに来てくれたお客さんもたくさんいて、大いに盛り上がりました。

 今までは、自分の誕生日をパーティーにすることに、かなり抵抗がありましたが、このトシ(秘密デス)なら、もう還暦祝いみたいなモン(バレバレです)だし、やろうか、つーなわけで行ったんです。DJはいつものメンバーに、ペリちゃん、熟女DJ白玉、そしてツバキのロンナイといえば大貫&北村でしたから、最近はDJ復帰した北村一郎くんにもお願いしました。
 さらに、ライブで、元PlasticsやMelonでおなじみの中西俊夫くんことトシちゃんにも出てもらいました。なんか、こういうメンツが集まると一気に気分は80'sになります。あの時みんな若かった。でね。でも、そんな昔の若者の異様な元気さに、今時のヤング諸君が面白がって集いに来るんですから、そりゃあ、いい気分ですよね。ジジイの、昔は良かった会ではなく、今のヤツにはマケンめい、なんですから。


 全員の紹介をするのは無理ですから、簡単にぼくのチョイスで。白玉は30年以上も前?あのユーヤさんのマネジャーをしていた頃に出会い、そこからグラフィック・アーティスト/DJである今日までお付き合いさせてもらってます。グラム・ファッションの似合う素敵な女性です。
 カメラマンのクボケンこと久保憲司くんも来てくれましたが、会うのは10年ぶりくらいかも。彼がまだ駆け出しの頃、ロンドンでレコード会社の人から紹介されました。いつも熱いヤツで、一度なんか、ロンドンでSLITSのライブでステージに駆け上がり写真を撮って、ガードマンに怒られてました。でも、いい根性してるなって感心しましたね。
 氣志團の団長もわざわざ駆けつけてくれて、たくさんのプレゼントまでいただきました。彼とは元ロンナイのスタッフだったYoichiroからのつなぎで知り合いになりました。まだ、氣志團が全然売れてない頃に。

 ほかにもsunagaTことタツオくんやRADIOTSのヨシヤ、MODSMAYDAYのボス、黒田学&キョーコ、HARISSのドラマー、高橋くんとかたくさんの友人知人が来てくれて本当に楽しい時間を過ごさせてもらいました。


 いろんな人たちとこういう時間を一緒に過ごして互いを知り合うのが、こういうパーティーのいいところでもあるんです。何より、ぼくに大きなパワーを与えてくれますから。それをまた、ぼくなりのやりかたでみんなにお返し出来るように、頑張るんです。ただ、単にその場限りのお楽しみ、じゃないんですよね、ぼくには。


 写真も沢山ありますが、ここではホンの少しだけ紹介しておきます。プライバシーもありますものね。

 明日の「CROSSROADS」にも、たくさんの人が来て、一緒に音楽の面白さを共有できればサイコーです。地道な1歩からすべては始まるんですから。みなさん、これからもよろしくお願いします。ありがとうございました!

2010年2月16日火曜日

DALE HAWKINS Is Gone. R.I.P.


OH! SUZIE Q The Best Of DALE HAWKINS MVCM-22079 ( CHD-9356)    '96 発売



 デイル・ホーキンズ(ぼくは今までずっと彼を、ホーキンスと呼んでいました。すんません)が13日、ガンのために亡くなりました。73才でした。

 ぼくが彼について知っていることは、彼の人生のホンのごくごく一部で、彼の出世作とされるヒット曲「Suzie Q」のことくらい。そんなぼくが彼について、ここでウンチクを傾けるのもおこがましいんですが、それを重々承知の上で、追悼の意を込めて少しだけコメントさせてもらいます。


 彼が生まれたのは1938年の8月22日、場所はルイジアナ州のゴールドマインという田舎町。彼の父親はミュージシャンだったが、彼がまだ十代の初め頃に殺されてしまい、家族全員が小作人として働くことになった。仕事は主に綿摘みで、それは多くの黒人労働者が南部で歩んだのと同じものだった。ホーキンズはこう言っている。「学校から帰るとビスケットをつまみ、綿摘みに行かなきゃならなかったんだ。すると、畑の中から音楽が聴こえてくる、そして、それがみんなに伝わっていくんだ。ぼくらは黒人の教会のところまでついていき、その人たちの歌を表で聴いていたんだ。」

 彼の音楽が同時代のほかの白人のミュージシャンたちと肌合いが異なるのは、そういう彼の育って来た環境によるところが大きいというのが定説で、つまり、多くの白人ロッカーは、エルヴィスを含めブルースとカントリーとの狭間で新たなロックン・ロールという音楽を、ロカビリーをやっていたのだが、デイルだけは、ほとんどカントリーのテイストがない、むしろブルース一色な感覚のロックン・ロールをやっていたということだ。

 後にボブ・ディランのバックを努めることになるザ・ホークスのリーダーで自身も高名なロック・シンガー/ソングライターである、ロニー・ホーキンズは父親同士が兄弟ということでそのロニーは3才年上の従兄弟というのも、なにか不思議な縁を感じさせる。
 わずか15才で何故か海軍での兵役を終え、53年、地元、シュリーブポートに戻ってスタン・ルイスの経営するレコード・ショップで働きはじめ、すぐにバンド活動も行う。当初のメンバーは、ギターに当時まだ16才だったジェイムズ・バートン(後にリッキー・ネルソンやエルヴィスのバンドでも活躍した偉大なギタリスト)、ベースはジョー・オズボーン、そしてドラムスにはエルヴィスに誘われる前のD.J.フォンタナだった!このメンバーで近くのラジオ局KWKHのスタジオを利用してレコーディングを行い、すぐに、それらはスタン・ルイスの手で、シカゴのチェス・レコードに売り込まれた。彼はその地域のいわばプロモーター兼ディストリビューターでもあったのだ。チェスは彼らに関心を抱き、新しい曲を送るように指示して来た。それで生まれたのが「Suzie Q」だった。そしてチェス参加のチェッカー・レーベルから発売されたその曲は、みるみるうちにチャートの上位まで駆け上り、57年6月に27位にまでランクされた(R&Bチャートでは7位)。


 ジェイムズ・バートンの弾く印象的なリフとサウンド、そこにからむカウベルと手拍子入りのリズムにどこかトライバルな味わいさえするドラムが渾然一体となって、このわずか2分13秒足らずの曲は、その後多くの(ぼくもそのひとりですが)信奉者を生み出すことになる。ぼくがこの曲を強烈に意識することになったのは、68年にジョン・フォガティと兄のトムらによる4人組、CREEDENCE CLEAWATER REVIVAL (CCR)のデビュー・アルバムでの演奏によってだけど、ストーンズもすでにカバーしているのは知っていた。そして、そのオリジネーターが白人のロカビリー・シンガーだと知って、そのレコードを買ったのもその頃だ。CCRに慣れた耳にも、オリジナルの不思議なサウンドは魅力的で、以来、DJでもよく使ってきた。でも、その人が実際どういう人物なのかを知るにはいたらず、今日まで来てしまった。


 そんなぼくに、この偉大なミュージシャンを語る資格はないかもしれないけど、でも、今からでもいいので、デイル・ホーキンズという型破りな天才肌のアーティストがいた、ということをみなさんには是非知っておいていただきたいと、多少の懺悔の気持ちで願っている。
この95年に発売されたベスト盤には、「Suzie Q」以外にもたくさんの面白い曲が入っている。デイル、安らかなれ。

2010年2月2日火曜日

遅ればせながら前回の「CROSSROADS」


COCTEAU TWINS 12" ぼくが使ったのはB面です。


HATFIELD & THE NORTH セカンドです。ジャケ小さいですね!


クリムゾンのRobert Frippとロキシー・ミュージックにいたBrian Enoによるコラボ2枚目。タイトル曲は名曲です。


パブリック・イメージ・リミテッドことP.I.L.のパリ・ライブ。最近にわかに再結成話で注目されてます。関連でホルガー・シューカイの「ペルシャン・ラブ」なんかも入れとけばよかった。後の祭りですね。


今は亡きNICOのソロ中でも特に人気のある作品のひとつ。ここにもEnoが参加してます。旧友ジョン・ケールのプロデュース。タイトル曲はもちろんDOORSのカバー。




 しばらくぶりです。お元気ですか?受験シーズンらしいですが、風邪など引かないで下さいね。


 なんだかんだいろいろで、ここに来れませんでした。すんません。携帯をトイレに流したのは昨日のことですが、その前にもイベントがいくつか続いて、ほかにも細々とした仕事?とかもありーので、言い訳ですが、ブログれませんでした。

 今回は、あっさりめですが、こないだの水曜日27日?かな、いつものOrgan-Barでの「CROSSROADS」でやった「冬のイメージ」とかいう、実に手前勝手な固定観念を、みなさんに押し付けるようなモノをテーマにして、いろいろご紹介させてもらいました。
 ぼくの思う、「冬」のイメージというのは、最近よく写真でもアチコチで紹介してますが、まぁ、枯れ木やその枝の暗い空と黄昏れ時の落日の光とかを組み合わせた感じで、どこか、寒々しい、でも、凛とした空気感が張りつめてるような、そんな抽象的なモノなんですね。

 こういうのは人それぞれですから、そうは思わない、という方がいても当然ですし、押し付けるつもりもありません。ただ、コレをきっかけとしていろんなタイプの(でもないか?)音楽に触れていただこう、と思ったんです。

 基本プログレか、と当初は考えてセレクトしていましたが、「フォークっぽいのもアリでは?」ということにも思い至り、そのへん、さらに茫洋とした感じで、多彩なモノをレコードで聴いたり、映像を見たりしたんです。

 その時にみなさんにお配りしたぼくの作った「冬のイメージ」のあるサウンドやアーティストをチョイスしたCDをここに曲目リストで紹介します。ここから、かけた曲がほとんどです。

Winter spot - Compiled By kensho Onuki
T-1 The End / Nico Polystar 20s-80
T-2 Gone Blue / Edgar Broughton Band Harvest shtc-252
T-3 Leapers And Roses / Pearls Before Swine Base esp1075
T-4 Francesca / Durutti Column Japan 23jal3
T-5 Evening Star / Fripp & Eno Polydor mpf-1217
T-6 Timbles De Pop / P.I.L. Nippon Columbia yx7289
T-7 The Dignity of Labours / The Human League Fast v.f.1
T-8 Pepper-Tree / Cocteau Twins 4AD bad405
T-9 No Perfect Stranger / Eyeless In Gaza Cherryred bred73
T-10 Sol Caliente / Quiet Sun Polydor mpf1147
T-11 Underdub / Hatfield & The North nippon columbia yx-7033vr
T-12 And You And I / Yes east west japan amcy-4029

 一応、レーベルと品番も入れておきました。もちろん、全部がアナログ落としですから、音質には問題があります。廃盤ものがほとんどで、CD化されていないものもあります。ネットで細かくリサーチすれば見つかるとは思います。

 こんなラフな感じで2時間近くご清聴いただきました。ありがとうございました!!次回、2月24日はまだ内容は未定ですが、多くの方々から新しいものより、60〜70年代のモノを紹介して欲しいという要望もあり、またぞろ、そのへんになるのかな?とは思います。
NEW WAVEなんかもイイですよね?基本的なのからマニアックなのから。ご意見やご要望あればコメントしてみて下さい。音源や映像など十分で、実行可能であれば検討させていただきます。

 今後とも、よろしくお願いします。