2009年8月31日月曜日

Favourite Shirts / Haircut 100

 25日のワイヤーでのLONDON NITEのレギュラー・バージョン最終回でいろいろな曲をかけました。とはいえ、時間に限りがあるので、かけたいもの全部をかけるというのは当然ムリ。

 2回のセットで、トータル2時間くらいはDJしましたが、全部で40曲くらいでしたか?そのセット・リストは近いうちにHPにアップしますが、BBSでお尋ねのあった「Boy Meets Girl」つまり「Favourite Shirts」のプレイヤーというかバンド、Haircut One Hundredの映像がありましたので、参考までにここに紹介しておきます。

 ちなみに、この曲は81年の10月、イギリスで4位まで上がるヒットになり、彼らを一躍スターダムにのしあげるきっかけになりました。リード・ボーカルでギターでソングライターのニック・ヘイワードくんは、その端正な甘いマスク、今で言うイケメンで、当時のアイドルとして大人気でしたね。ぼくも何回か彼らに会いましたが、とても感じのいい人たちでした。

 LONDON NITEでももちろん「マスト」なナンバーです。

2009年8月29日土曜日

いきなりだけど明日は選挙!


 ご無沙汰でした。

ロンナイのレギュラーが終了したり、そのすぐ後に海外に出たりでかなり多忙でした。で、なかなかここに書き込み出来ず、すみませんでした。

 で、なのに、話題は音楽じゃなくて、明日の総選挙です。

 要するに投票には是非行って欲しいということなんです。かくいうぼく自身も45くらいまでは、あんまり関心が無くてほとんど「棄権」でした。でも、昨今の政治状況、そこから生まれる社会情勢など、いろいろ考えてみたら、やっぱり棄権はよくないんじゃないかということで、最近はずっと投票に行ってます。

 ご老体ばかりが目立つ投票所は閑散として、投票率も諸外国に較べて近年は低下の一途。まぁ、誰がやっても変わらない、という気持ちはぼくにもあります。でも、最近はさすがに「やってみなけりゃ分からない」と考えるようになり、オバマさんじゃないけど「CHANGE」の時期いよいよ到来です。

 アンクル・サムは有名なアメリカの徴兵制のキャラの皮肉アイコンになってますけど、日本にもそういう制度や海外派兵、非核3原則、9条改正など多くの問題が論議されています。

 それらに対してみなさんも意見を言える機会がこの選挙であり、投票です。「NOと言えるワタシ」になろうではありませんか。もちろん、誰に、どの政党に入れるかは皆さん次第ですから。

 では、また。

 次のロンナイは来週の5日の青森です。ヒカル、ショージ、ユーイチにぼくとゲストにはZOOTのトシミくん、ライブはおなじみラテンでロカなEL SKUNK DO YAWDIEです。多数のおいでをお待ちしていますよ。近県からも参加して欲しいですね。東北はしばらくないんで。

2009年8月18日火曜日

ロック映像年鑑!!


『ロック映像年鑑』ビデオです。原題はここにあるように「Rock'N'Roll The Greatest years」




これが副読本。190ページくらから構成されているバイオをまとめたスグレもの。
 


 あちこちで探しまわってますが、なかなか見つからない、というか、出回ってないみたいです。何が?

 それは表題にもあるように「ロック映像年鑑」のVHSのビデオです。コレは89年頃にビデオ・アーツから国内発売されてましたが、今では当然のように、廃盤です。メーカーにも問い合わせましたが、やはり廃盤で在庫もなく、「Ed Sullivan Show」みたいにCD化する予定も今のところないとのこと。

 しかし、「CROSSROADS」のようなトークして音楽を見聞きするというようなイベントに、こうした素材は欠かせないんですね。特に、60年代から70年代初期の映像は、今日かなり入手が困難ですから。でも、当時の映像を見てもらうのが、ある意味では解説を100回するより効果的なこともあります。つまり「百聞は一見にしかず」という格言通りに、です。もちろん、映像があれば、それでいい、というのではないです。それだとぼくら評論家の解説は不要、となりますが、そうはいかない、と自分では強く思っていますから。


 しかし、それでも映像はないよりあった方がいいです。で、この「ロック映像年鑑」は主にイギリス、ヨーロッパあたりのテレビ番組からの素材を編集したもので、現在はその発売の権利関係が不明のようで、CD化も難しいようです。ですから、もし、これを読んでいるみなさんの中で、「ココで手に入るよ」というようなことの分かる方がいたら、是非ともコメントしていただきたいんです。
 ぼくの持っているのは64年のVOL.1と66年の2本だけです。全部で12巻出ているので10本がありません。全巻を揃えるのは無理でも、何とかあと数本、特に64年のVOL.2とか65年、67年〜70年のものも欲しいですね。

 
 このビデオには付録でバイオグラフィーをまとめた小冊子が付いているんですが、これが実に簡易かつ有用で勉強になります。大鷹俊一さんが監修されているもので、映像とは別にこれ1冊だけでも面白い本になっています。

2009年8月10日月曜日

The Pretty Things


「The Pretty Things」 1965 1st ビクター VICP-62641  左から二人目ロン毛がフィル・メイ、ヒゲ面がディック・テイラー。




 有線の『LONDON NITE」チャンネルのために毎月2時間分の音源をちょこちょこと作ってるんですが、いつも締め切りに遅れてご迷惑をかけてます。

 まぁ、GRCがなくなって、代わりにLNが出来たのもなんだか皮肉めいてるけど、さらにここにきてレギュラーの毎週の「ロンナイ」も終わることとなり、そういう意味では「ロンナイ」が恒常的に存在するのは今後はラジオと有線だけ、ということになります。あ〜、自分でもこんな風になるなんて考えてもみなかった。


 そこで、まぁ、毎回いろんな曲やバンドを、放送用にチョイスするんですが必ずしもフロアー用でなくてもいいので、スローなものやいわゆるロンナイ的な一般のイメージとは違うものも普通に選んでいます。今回もアレコレ考えて選んだんですが、こうして選曲していると普段はあんまり気にしなかったことやモノが改めて見えてきたりして、自分でも驚いたり、感動したりします。

 ここでは、そんな1例を紹介します。

 入れたのは「Road Runner」。言うまでもなくかのBO DIDDLEYの名作で、いろんな人がカバーしてますよね。そして、それをやってるのがTHE PRETTY THINGSです。これもご存知の方も多いかと思うけど、BOの曲名から付けた名前ですね。
 60年代の初期、まだビートルズやストーンズの嵐が吹き荒れる前、63年にロンドンで生まれた彼らはギターのディック・テイラーを中心にお決まりのアートスクール仲間のフィル・メイをボーカルに据えて活動を開始、やがて64年、「Rosalyn」でシングル・デビューし、ブリティッシュ・ビートの仲間入りを果たした。この頃のエピソードで一番有名なのは、テイラーがまだ同じ学生だったミック・ジャガーとアマチュア・バンドをやっていたところに、同じ音楽仲間のキース・リチャーズがミックと古い幼なじみだということが分かり、その3人で活動していたんだけど、やがて、バンドが本格化する中で、テイラーはギターからベースに転向を余儀なくされ、そのことから彼はバンドを辞めたという話。
 ブライアン・ジョーンズが加入しなかったら彼はそのままストーンズとして名声を得ていたのかもしれない。でも、それをして、彼が不幸だと言うのはあまりにもアンポンタン。後からなら何とでも言える。けど、その頃の彼らは単に好きな音楽をやっていたいだけで、成功も何もまるで約束されてなどいなかったんだからね。

 だからか、彼らのサウンドはストーンズによく似ている。しかし、ストーンズ・フォロワーではない。それどころか、よくよく調べてみると、彼らの方が「不良度」や「反体制度」ではストーンズの上をいっていたという指摘もあるほど。このCD(リイシューの紙ジャケ・シリーズでビクターから小松崎健郎さんの監修、解説が素晴らしい)にもそのへんのことやインタビューなどが解説に載っているので是非国内盤を購入されることをお薦めしたい。

 BOを始めとするR&Bやブルースが大好きで、それを自分たちの好きなようにやるのを何よりの身上としていた彼らだが、当時のイギリスの批評家やブルース愛好家からは拒絶され、テレビからも「髪が長過ぎる」「ヒゲが汚い」などの理由で敬遠され、ほぼ成功からは縁遠い世界をさまようことになる。でも、一部では熱心なファンも当然いたし、今ではストーンズやアニマルズ、ゼムなど以上に愛好するマニアックなファンが増えているのも事実。過大評価はいけないけど、彼らの場合には、これまでが過小評価だったから、ちょうどバランスがとれたのかもね。

 でも、テイラーさん、足が短かいし、メンバーも決してルックス良くないから、やっぱ、ストーンズにはなれなかったんじゃないかな。見た目は今以上に重要なポップ・シーンだったから。

2009年8月8日土曜日

昨日のラジオ「ロンナイ」のナイスガイ!


SAのナオキとタイセイ。アメリカで大人気だったとか(本人談)



カッチョいいね〜、いつ見ても。でも、気持ちスリムになったかな。身体の中、体幹を鍛えているとか(本人談)



 前に言ったかと思いますが、毎週木曜日はラジオの録音日です。

 今のところ、ともにボランティア活動ですが(もちろん、資金を拠出してくれている国内レコード・メーカーさんには感謝していますよ)、とにかく、継続こそが要と考えて頑張っています。カッチンもブーイング出しつつ、ちゃんと着いて来てくれてます(苦笑)。

 で、昨日は「ロンナイ」の収録でした。毎回2本くらいまとめて録音するんですが、ですから、どうしても放送日とは「時差」が出てしまうんですけどね。そこが「生放送」との違いで、出来れば「ナマ」がいいんですね。昨日の分は来週8月15日から17日にかけてと、その翌週、22日から24日にかけて、JFNネットの各局でそれぞれの時間帯で放送されるものです。

 今回はゲストを呼んで楽しくやりました。まぁ、ゲスト、といってもみんな昔からのぼくの仲間ですから、気心は知れてるんで始まればあっというまに終了〜です。来週分がSAで、彼らはここでも以前アルバム紹介しましたが、『GO BARMY KIDS』という新作を出して、この秋には新しいDVDもリリースします。まぁ、その前フリということもありましたが、それはあくまでそういうタイミングだっただけで、基本的にフツーのラジオみたいな「プロモーション」の時のみの出演というのはやりません。
 それがイケナイとは言いませんが、それが度を超してしまうと、どのラジオを聴いても同じゲストが1週間くらい出ずっぱり、という、いかにもな絡み方がキライなだけです。テレビのそういうの見ててもクソッタレ!と思わず、心の中で中指を立ててます。映画や番組の宣伝で溢れている今の電波媒体は、自然に飽きられていくと確信してるんですけどネ。

 翌週はBRAHMANのトシロウくんが出てくれます。ゾーリでスタジオに来て、裸足で歩いてました。あまりにもカジュアルです。人間もそういう意味じゃそうなんですけど。ZEPPを即完してしまうようなバンドのメインマンとは思えない、お兄さんです。でも、オーラはぼくにはビンビン感じられます。

 そんな彼ら、SAのタイセイとナオキ、BRAHMANのトシロウが何をチョイスしたのかは、聴いてのお楽しみ!聴けない地域の方は、サイトに出る選曲リストで我慢してくださいね。

2009年8月3日月曜日

8/1(sat)青山Cayでのakikoちゃんイベント




 昨日は、お天気もよくて、青山のスパイラルのB1にあるCAYでの「akiko リリース・パーティー」に多数のお客さんや関係者に来てもらい、おおいに楽しめました。まぁ、主催のはしくれのぼくが楽しんでただけじゃイケナいんですが、会場全体がおおいに盛り上がってましたから、みんなが楽しんでくれたってことでしょう。


 この会場はSKA FLAMESとかもやったことのある、ライブには適した広いハコです。スタンディングで500〜600人は入るんじゃないかな。もっとかもね。そこにほぼ満員のお客さんや仲間たちが駆けつけてくれて、なごやかでイイ感じでした。


 ぼくは終わりの方、9時からのDJで30分くらいやりましたが、ルルの歌うバージョンの「ネリーさんだ象」(Nellie The Elephant)から入って、おなじみの「ロンナイ・マスト」を、それも多少サマーな感じでプレイしました。昔のロンナイ・ファンはほぼ今やアラフォー世代ですが、みなさん元気で、ガンガン踊ってました。一番前ではZOOT16のトシミくんがダンスダンス!その横には原宿の人気者エロヴィス佐藤くんがツイスト。いや〜、みんなツボを心得てますわ。シラけ気味の今時のヤングには到底あんなマネは出来ないだろーなー。DJでいい曲が鳴ったら踊るしかない、んですよ。


 汗だくでラストのバンド、WACK WACK RHYTHM BANDを紹介して少し観戦したら楽屋に。そこでぼくの前にDJしてくれたゲストのピチカートの小西くんがいきなりLONDON NITE DISC GUIDEを手に、「大貫サン、コレにサインしてください」ですって。びっくりです。まさか、小西くんからサインをお願いされるなんてね。しかも、本をエラく気に入ってくれていて、本当に嬉しかったですよ。
 ぼくも彼のファンで、音源や本やTシャツとかいろいろ持ってます。今度はぼくが彼にサインをねだろうかと考えてます。

 でも、こういう場所で、いろいろな人間に会い、そこからまた新たな何かが生まれることもありますから、楽屋やフロアーは出演者にも貴重な場所です。鮎川君夫妻も来てくれて、最後には「You May Dream」をアッコちゃんと歌ってくれたとか。イハラくんが「オレが呼んだんですからね」とかなりなアピールしてました。


 ヒカルは見かけなかったけど、ほぼ全員ウチらのファミリーが駆けつけていて、大川ちゃんは仕切りで大忙し、ユーイチも汗だく。みんな笑顔のハッピーな一日でした。