2009年10月29日木曜日

CROSSROADSでした!

 今夜はおなじみ?「CROSSROADS」でした。

 主なテーマは公開されたばかりのロックな映画『パイレーツ・ロック』でしたが、ほかにもいろいろやりました。基本的に、映像見てそれから解説するというスタイルですから、ネタが少ないと多少トークばかりではこちらも進行上ツマラナイので、手近にあるビデオとか持参していくんです。今回は、おともだちのイトーちゃん(セーソクさんではないです)から借りていたイギーの91年のライブと。ブルースの古典総集編みたいな『Sweet Home Chicago』から一部を、マディ・ウォータースのくだりなどをチョロッと。

 それで、毎度おなじみのFLEETWOOD MaCのストーリーから1曲。考えてみれば、このへんのバンド、つまりイギリスのブルース・ロックは、ビートルズとかのビート・バンドやルル、サンディー・ショウ、マリアンヌ・フェイスフルとかとほぼ同時期に活動していたんですよね。表舞台にはまだ出ていないんですが、それでも、ヒットパレードの裏側ではJIMI HENDRIXやCREAMがすでに一部のファンの間で人気を集めていたんですから。そんなロック天国なイギリスで、BBCが一日に流すロック/ポップスは45分以内、と規制されていたなんて、ウソだろ!?です。海賊放送が国民の半数の人たちから支持されていたのもうなづけますよ。ジョン・ピールも元は海賊放送のDJでしたからね。


 ほかには、イギー関連で彼を支えたことのあるデヴィッド・ボウイの「Starman」にイギーとほぼ同期のMC5やその後を受けた形のALICE COOPERとかも見てもらいました。アリスなんて、ほぼマリリン・マンソンの原型です。曲は「18」。最後は、当初はAZTEC CAMERAでしめようかと思ってましたが、パンクなアリスたちを見たら、アメリカン・パンクのオリジネーター、DEAD KENNEDYSの「Kill The Poor」にチェンジしました。ジェロ・ビアフラの蒼い狂気がイイんです。


 今夜もなんと18人もの有料のお客さんに来ていただき、ホントにありがたかったです。たった18人?なんて思うかもですが、今はクラブで普通に営業しても10人未満なんてザラです。ぼくの後、イベント「OSCILLATORS」をやってるカッチンも大変そうだものね。でも、もっともっとたくさんの音楽ファンに来ていただきたいので、頑張りますよ。この模様も、お客さんのひとりで友人のヤングなYくんが音声だけですが、キチンと編集してYOU YUBEにあげてくれます。今は8月の分までアップされてるので、是非見て?いや、聴いてみて下さい。Yくんの協力に心から感謝します。

 明日は明日で、原宿のパブ・レストラン「SMOKE」で『LAST THURSDAY』があり、ぼくがDJします。時間帯はだいたい午後10時半頃から1時間くらい。今回の主旨がスウェーデンのデザインということで、スウェーデンならアバかスプートニクスでしょ?ワナダイズにクラウドベリー・ジャムかな?まぁ、そんなのもアリながらまたユル〜い感じで60'sPOPで行きます、多分。

 映像はオーストラリアからイギリスに渡り人気者になったフォーク・ロック・グループTHE SEEKERSの全英1位の曲「恋はたったひとつ」。いい曲ですよねぇ〜。歌詞も素敵で。

2009年10月27日火曜日

昨日の「HEADROCK NIGHT」で





 昨日というより、すでに一昨日なんですが、25日の日曜日、渋谷のクラブ/ライブハウスな「LUSH」で、自分の古い友人でバンドマンでイベント・オーガナイザーでレーベル・オーナーで、さらに飲食店のオヤジまでやっているアラフォーなパンク人間、namijinの主宰するイベント「HEADROCK NIGHT」にゲストDJで行って来ました。

 彼とは、もう十年以上前、彼が当時某レコード会社の社員だった頃からの付き合いで、その後脱サラして、自分の愛するパンク・ロックを専門に掲げるロックなイベントとして「ENJOY PUNK ROCK」を合い言葉にやっています。ロンナイにもゲストで2回ほどDJしてもらったことがありますが、いつも「軍団」を大勢連れて来てくれました。あの頃はほとんどアンダー20な感じのお客さんでしたね。

 かなり、こういうイベントを継続することが大変なのは、自分自身一番よく分かりますので、お互い様精神で、いつも交流をはかってほとんどnamijinファミリーの一員のように、毎回行くたびに歓迎されます。今回も今まで通り、大歓迎され、マイクで何度も名前を紹介されましたよ。彼いわく「オレたちの偉大なアニキ」だそうです。アニキ、という年でもないんですけどネ。まぁ彼も40過ぎだからイイかな。


 ライブありのイベントでお客さんも意外なくらいに女の子が多くて嬉しい限り。DJ諸君も知り合いもいたりで、みんな和気あいあいです。にしても、春太郎ダイナマイト、お前飲み過ぎ、だよ。カミさんが困ってたよ(笑)。二人してタトゥーたくさんなんで、一見恐いイメージですが、全然です。すごい感じのいい二人で、ヨメさんの方は春太郎より古くからロンナイで知ってました。


 月に一度いろんなハコで開催してるんですが、たま〜にゲストで呼ばれるんですよね。次回はまだ先ですが、年明け新年会頃に顔を出そうかと思ってます。DJもやりますよ。選曲はロンナイよりパンク多めですね。まさに、ROOTS ROCK REGGAEってな感じです。彼とその仲間たちには是非今後も頑張ってもらいたいです。一緒にイベントやろうかとも考えてます。「通」な感じじゃなく、「普通」な感じです。そこがイイんですよね。パンク好きでもマニアックじゃないところが。HAPPY GO LUCKYですね。

2009年10月26日月曜日

急告!!なんてネ

 明日の月曜日、ついに自分の記事が新聞に出ます。

 もっと早く言えばよかったかな?でも、なんか恥ずかしくて、ですね。自己宣伝は意外と苦手なんですよ、コレが。

 というわけで、明日の朝日新聞の夕刊にDJとして30年近くやってきた、ということで記事が載るんです。取り急ぎ、お知らせまで。
 ン〜、なんか、やっぱ、こういうの苦手つーか、気恥ずかしいデス。

 でも、よろしくです。

2009年10月23日金曜日

The Sensational Alex Harvey Band


お休み中のThe Sensational Alex harvey Band。中央のモミアゲ兄さんが今は亡き御大アレックス・ハーヴェィ。


真っ赤なフィット素材のパンツの巨人がZ-Boyにも人気のあったアメリカン・ワイルド、Ted Nugent。イイ人でしたよ。


遠目で分かりづらいんですが、右手スピーカー近くで半ズボン姿でギター弾いてるのはまさにアンガス・ヤングその人でしょ?AC/DC奮闘中。



 実は自分の記事が来週月曜日の朝日新聞の夕刊に掲載されることになったんです。まぁ、それだけでも十分にビックリなんですが、それで、こないだの青山EVERでの「LONDON NITE」にカメラマンの方が来て、写真をたくさん撮ってくれました。その写真が載るとのことです。

 本当、というか、当初は、昔の「ツバキハウス」時代の古い写真とかも載せるということでした。なので、散逸してしまった古い写真を事務所のあちことから探し出して、かき集めたんです。主にやったのはウチのスタッフのオサムくんですけどネ。ぼくは主に監督でした。


 そうしたら、珍しい写真がいくつか出て来て、自分でも「そういや、こんなのあったよな〜」ってな感じで思わず眺めて昔をしのんでしまいましたよ。ここに紹介したのは、その一例で、イギリスの有名な夏フェス、「REDDING FES」に行った時のものです。これがいつのか、そこが問題で、この場にいたことは覚えているんですが、それが何年だったのかがハッキリしないんですよね。最初に行ったのは73年ですが、どうやらそれではなさそう。でも、ステージの上部に16回という文字が見えるので、相当古い時期には間違いないんです。てゆーか、ネットで調べればいいだけの話ですよね。


 ここに写っているアーティストは、ひげ面のオッさん風なのが故Alex Harveyで、ロン毛の大男がTed Nugent、そしてステージでライブの真っ最中なのは、どうやらAC/DCのようです。ほかにも何枚かあるんですが、一度に紹介すると長く長くなりそうで、これだけにしました。Alex Harveyは60年代から活動していたスコットランド生まれのロックンローラーで、70年代に自らのバンド、その名もThe Sensational Alex Harvey Bandを結成して、当時人気のレーベルだったVertigoと契約して本格デビューして、いきなり人気者になったシンガー。その魅力は、シワガレた味のあるボーカルと演技力満点のパフォーマンスで、その意味では単なるミュージシャンというより、ミュージカル役者のような感じでした。そういう経歴もある人でしたしね。35年生まれだったので、人気者になったのは40近くになってから、という超遅咲きも素敵?でした。
 彼のアルバムの解説も確か書いた覚えがあります。ナンだったかな、アレは?多分ジャケがシルバーのバンド名をそのままタイトルにしたヤツじゃないかと思うんですが、アテになりません。いかにも英国風なロック・バンドで、ユーモアのセンスとか抜群でした。ギターのザル・ルレミンソンのピエロ風のメイクと身体にピタッとフィットした衣装もゴキゲンでしたし。あ、もちろん、演奏はさらに素晴らしかったですよ。


 Ted NugentとAC/DCについてコメントする時間とスペースが無くなりましたが、またの機会にやりましょう。一言、テッドは見かけよるはるかにジェントルでした。AC/DCはボーカルが初代の故ボン・スコットです。

下の映像はそのThe Sensational Alex Harvey Bandの見事にソウルフルなステージ。

2009年10月17日土曜日

昨日のロンナイ@青山EVER









 昨日16日、青山のEVERで初めてロンナイやりましたが、本当にすごくエンジョイ出来ました、って、ぼくだけじゃないですからね。お客さんたち、出てくれたバンド、DJ、お店のスタッフ、などなどいろんな人たちから、そう言われたし、みんなの晴れやかな顔が何よりそれを物語っていましたから。


 初めての場所でやる時は、今でもやっぱり緊張というか、不安はありますよ。EVERはOrgan-Barより断然広いし、場所も新宿や渋谷じゃなくて青山だし。でも、フタを開けてみたら、なんと入り口には長い列が出来て中は熱くてムンムン。大入り満員の大盛況でした。みなさんに感謝します。ホント。


 DJブースも二カ所ありましたが、メインは身動き出来ないくらいの混雑で、バーカウンターまでギッシリ。その横のサブのフロアはラウンジ替わりの椅子やソファが多く置いてるんですが、そこも立っている人でいっぱい。今回は楽屋替わりに中二階のバー・ラウンジを閉めちゃったんで、その分、下の2フロアだけでは混み混みだったんですね。でも、我々みんなこんなにお客さんに来てもらえると予想していなかったんですよ。


 ライブもDJも特に大きな問題もなく順調に進行?しました。確かに、メイン・フロアを踊り場とライブ用ステージに使うので、どちらも狭くて大変でした。特にバンド諸君にはリハも出来ない中でいきなり音合わせでしたから、そのへん段取りに多少手間取りましたが、まぁ、そういうこともナマな現場ではよくあることです。そんな時にもジッと待ってくれたお客さんにも感心しました。みんなマナーがイイんですよね。悪いのは自分や身内くらいのものでしたから。ヤジったりね。それもロンナイです。


 とにかく、今回はいろいろなお客さんに来てもらえて何より嬉しかったです。ワイヤーの頃とはまた空気が違うような、いい意味でリフレッシュした感覚でした。これからもお客さんが来てくれる限りは、30年と言わず、元気な限りはやりたいな、と思った夜でした。もちろん、ロンナイ以外のDJにも力を注いで行きますんで、応援ヨロシクです。まずは、御礼まで。

 
 ちなみに、次回まだ都内でありました。12月にKatchin'が代官山のUNITで行うイベントにジョイントすることになりましたから。ぼくらは地下のSALOONでやります。「MOONFLOWER」以来ですね、あそこでやるのは。詳しくはまたお知らせします。


 お店の諸君、DJ、バンド/アーティスト、そしてお客さんに改めて感謝します。LONDON NITE Is Here To Stayですよ。そしてさらに言えば今もまだKeep On Growingなんです。so,Welcome to my Jungle.Let's Get it On!

 

2009年10月13日火曜日

苦労しました・・・・











 ここんとこ、世間は連休続きでエンジョイしてたようですが、ぼくは風邪引いて今イチのところにいつくかの原稿の仕事があり、それをなかなかやっつけられずに久々に苦労しました。

 まぁ、風邪引いたりしたのは自分がイケないんですが、そういう時に限って、いつくか仕事やなんやで忙しくなるんですよね。ラジオはカッチンの協力もあり、どうにかこうにか収録はやりました。しかし、選曲から構成までひとりでやるというのは、コレで案外時間もかかるし、簡単じゃないんですよ。

 と、グチなんですが、それでも今日たった今ほぼ全部終了までこぎつけて、ここに書いています。自由業も、全然「自由」じゃないことの方が多いんですねぇ。


 そのうちの2本がここに載せたもので、ひとつがGUNS & ROSESのリイシュー用の解説原稿です。93年に発売されたカバー集で何かと話題の多い『The Spaghetti Incident?』ですが、コレ、元々がぼくと伊藤政則さんとの対談がメインの解説でした。3年程前に廉価盤の『MY GENERATION』シリーズとして発売された時にもその昔のままの解説がついていました。それを、今回はリニューアルということで、依頼されたんです。そんな大事な時にいろいろ仕事や雑事が重なり、しまいには風邪でクラッときて、ああ、シンド、でした。

 もうひとつのはBOYS NOIZEの新作用で、これは単にコメントを寄せるだけでしたが、CD聴くにも時間がなかなか取れないありさまで、たった50字くらいを書くのに1週間ほど費やすハメに。でも、もうじきロンナイのイベントがありますから、そこまでズレ込まなくて一安心です。今からまた、最後のお願い的な「イベント告知」のメールを100人くらいに打たないと。案外手間がかかるんですよ、これが。PCからの一斉送信ではなく、個人的なメールとして主に個人宛に携帯から打つんです。


 というわけで、皆さん、是非今週末金曜日の青山EVERでの「LONDON NITE」にお越し下さいませ。最後のお願いでした!

2009年10月4日日曜日

昭和洋楽パラダイスにて







 2日の金曜日に乃木坂のバーなクラブで新しいパーティーを始めることはご案内した通りです。そして、その記念すべき1回目が雨模様の中、行われました。

 タイトルが「昭和洋楽パラダイス」というように、基本はあくまで昭和の時代の洋楽をかけて、気軽な感じで楽しく飲んだり、おしゃべりしたりする場を作ろう、というものです。そういう感じの居酒屋とかバーとかは、すでに知り合いの店も含め、あちこちにあります。


 ただ、違うのは、当然ですが、ぼくがDJをここではやる、ということで、他のメンバーも他ではそういうことしていません。ほかがどうあれ、ここでは自分の好きな昭和の洋楽をプレイしていい、ということなので、踊れない曲とか長い曲とかもアリ、なんです。サロンというか、ラウンジというか、呼び方はおまかせですが、とにかく、GRCとももちろんロンナイとも違うスタンスで音楽を紹介出来たらいいかな、という感じですね。


 会場のSONORAは40人も入れば満員の小箱で、前からたま〜にDJしていました。今回DJ陣の一員に参加しているHIGO-VICIOUSやブルードレス・チームはここのいわば「レギュラー」なDJたちです。このパーティーのために特別に集まったのはぼくともうひとりオーバーエイジなIIDAくんですが、彼は80年代の、まさに「ツバキハウス」時代のロンナイでマストだったような曲をよく知っているベテランです。この日もBig CountryやThe Alarmなどの名曲をプレイしてフロアを湧かせていました。ぼく的にも凄く懐かしい感じでしたね。


 で、ぼくはというと、DJがこの4人+ボスのマサミンがいて5人で回すので、ローテーションもちゃんとしてます。そんなにキツく時間で縛ることはありませんが、それでも5人を均等に分割するので、一人1回にだいたい30分ちょい、です。その2回回しだから、この日は、ぼくの1回目はだいたい12時過ぎから40分くらいで、その次が2時45分頃から同じくらいでした。


 みんなの持ち味もまぁまぁ、初めてにしてはキチンと出ていたようだし、お客さんも予想外!にたくさん来てくれたし、フロアもバーも満員の盛況でした。個人的には、もう少し少ないくらいでいいかな、と思いましたけど、少ないとギャラも少ないので、痛し痒しですネ。ま、ギャラでどうのとかのパーティーじゃないんですけど。


 ここでぼくのセットリストを紹介しますが、1回目は、先月末木曜日、原宿のSMOKEでの「LAST THURSDAY」とほぼ同じような感じでしたから、割愛します。ですので、2回目のプレイを記します。
 オープニングはDerek & The Dominosで「Bellbottom Blues」。スロー&スムースな入り方です。その次にHumble Pieの『Smokin'』から「30Days in A Hole」、スティーブ・マリオットのシャウトとダウン・トゥ・アースなグルーブがゴキゲンです。そして、次にGraham BellのソロからベースのFIするイントロが徐々に盛り上げ感をあおるゴスペル・タッチのファンクなナンバー「Before You Can be A Man」。このサックスはメル・コリンズでドラムスのイアン・ウォレイスとともにKING CRIMSONに参加することになります。あの頃の名高いスタジオ・ミュージシャンでした。
 もちろん、主人公のグラハム・ベルはサイコーで、この前にBELL+ARCというバンドを組んで、国内盤も出ていたはずです。このソロは国内未発売なんですよねぇ。残念です!素晴らしいソウル/ロック・シンガーです。ついでに言うと、この頃の無名(多分)のイギリスのソウル/ロック・シンガーで他にお気に入りなのが、Spooky Toothのマイク・ハリスン(彼のソロ「Smokestuck Lightnin'」はシブいけど聴き応え十分)、Pattooのマイク・パトゥー(すでに亡くなりましたね)とか。フランキー・ミラーも好きですが今の二人に較べると有名でしょう。ポール・ロジャースの後がま、なんて言われてました。
 その後にはドノヴァンを売り出した敏腕プロデューサー、ミッキー・モストが売り込みに躍起になっていたというテリー・リードのデビュー・アルバムからシングル・カットもされた「Superlungs」。ぼくの国内盤は70年の春に出ていて解説が大森庸男サンです。その人についてはいつか機会があったらまた。GS時代から知っていた方です。ミュージシャンではなかったんですけどね。
 それからお馴染みのDelaney & Bonnieの『Together」から「Comin' Home」でさらにアーシーに行き、ジャケが素敵なManfred Mannの名作「Pretty Flamingo」からパティ・ペイジの大ヒットで知られる「Tennessee Waltz」。アレンジがニューオリンズ風で、いかにもジャズ好きな彼ららしいアッパーなダンス・チューン。そこで、テンポと曲想が近いジョージー・フェイムの出世作の「Yeah Yeah」(写真割愛)。イギリスのモッド・ブームに貢献した?この甘いルックスのオルガン奏者/シンガーは彼のバンドBlueflamesを率いて60年代前半アイドル並みの人気者でした。このバンドのドラマーだったミッチ・ミッチェルが後にJimi Hendrix Experienceに参加したのも有名な話です。ぼくは、このジョージー・フェイムとThe Animalsにいたアラン・プライスが好きでした。それと、Zoot Money Big Roll Bandのリーダーのズート・マネーと、ほぼ同期のブライアン・オーガーも。
 その後にJeff Beck Group初期の「Beck-Ola」から、エルヴィスのカバー、というよりもうリメイクですが、「All Shook Up」をガツンと行きました。この時期のジェフはバリバリのハード・ドライヴィン・ロックを専門にしていて、この曲でも「天才」と謳われた彼ならではのある意味トリッキーなギターワークを存分に聴かせてくれています。その後の「Blow By Blow」や「Wired」が一般には評価も知名度も高いけど、個人的にはこの時代の青臭さプンプンの彼が好きです。せいぜい「Orange」までかな。その後はフュージョンそのままですもんね。
 そして2回目のクロージングはLed Zeppelinの「移民の歌」。コレってDJ的には本当はほかの曲、例えば「Heartbreaker」とかの方がイイのかもですが、レコードが見当たらなかったんです。でも、逆にお客さんにはこちらの方がよかったみたい。「おお!」なんて声が出てましたものね。


 以上、簡単ですがぼくのセットリストの報告でした。また来月も第1金曜にやるんですが、同じような感じで選曲するかはまるで不明。もっと、ポップスとかもかけてみたいしね。ゆっくり飲んで音楽聴いていただけたら嬉しいです。マサミンのやってるユニットの女の子二人から、帰りがけに「オーヌキさん、今日、とってもよかったですぅ。全然聴いたことない曲でしたけど、なんかすっごく楽しかったです」とホメられてホイホイな自分でした。キミら音楽やってるだけあって、センスいいよ!


 ちなみに映像はお馴染み?のアラン・プライスのバージョンの「I Put A Spell on You」。オリジナルはもちろん故スクリーミン・ジェイ・ホーキンスです。