2009年12月30日水曜日

冬のプログレ2

  夏はレゲエ、というようなことが一般に言われてから、何となくそうなのかぁ、という空気が満ち満ちてもう随分になります。夏=レゲエ、というのはどこにも何の根拠もないんですけどね。イメージでしょうかね、やっぱり。

 そういう意味では、冬はプログレ、というのも同じようなものです。別に冬場だけに限ったものじゃないですから。ただ、イメージ的に、クールな感じのするサウンドが冬をイメージさせるというだけです。もちろん、言うまでもなく、みなさんはお分かりだと思いますけど。

 それはともかく、プログレってコトバは聞いたことあるけど、バンドや曲はよく分からない、という人も多いんじゃないかと。KING CRIMSONやPINK FLOYD、YES、E.L&Pあたりは、洋楽ファンなら一度は耳にしたことあるはずです。こないだは、イタリアのPFMを紹介しましたが、クラシカルな雰囲気の優雅なサウンドと曲想が彼らの魅力の大きなポイントであることは、誰もが認めるところでしょう。

 その意味で、同じような、叙情派のプログレ・バンドはいくつかありますが、中でも70年代の始めから半ばにかけて本国イギリスはもとより、ヨーロッパやこの日本で人気のあったのが4人組のCAMEL。キーボードのピーター・バーデンス(02年に死去)とギターのアンディ・ラティマーの二人が中心となるこのバンドは、73年にデビューし、75年に『Snowgoose』という傑作を発表し、一躍人気者になり、その翌年に発表した『Moonmadness』で確固たる地位を築きあげました。ただ、その翌年77年にピーターが突然の脱退を表明し、その勢いは二度と上昇することなく、自然消滅していったのです。
 ちなみに、Wikpediaには以下のような記述があります。
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 ラティマー、ファーガソン、ウォードの面子で活動していたローカルバンドに、すでにゼムやソロ活動でキャリアを重ねていたバーデンスが加入。キャメルが結成される。
初期はラティマーの哀愁漂うエモーショナルなギターとバーデンスの軽快なキーボード、アンディ・ウォードの多彩なドラムを軸に、美しいメロディをテクニカルな緊張感のある演奏で聴かせていた。
『MOONMADNESS』発表後、まとめ役的存在であったファーガソンを演奏能力の問題から解雇、元キャラヴァン(CARAVAN)のリチャード・シンクレアを後任に据え、ゲストメンバーとしてメル・コリンズ(後に正式加入)等を迎えて活動。
『BREATHLESS』収録後、バーデンスがラティマーとの軋轢から脱退し、ヴァン・モリソンのバンドに加わる。後任に元キャラヴァンのヤン・シェルハース、さらにツアーメンバーとしてやはり元キャラヴァンのデイブ・シンクレアが参加。オリジナルCAMELより元CARAVANメンバーの方が多くなり、CARAMELとあだ名される。
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 ここでは『Moonmadness』から「Lunar Sea」のライブ映像を紹介しておきます。どこかで聞いたことのあるタイトルですよね、「ルナシー」。

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