昨日(土曜日)は、下北沢で行われたワタシのラジオの相方で、DJのKatchin'の初めてのセルフ・プロデュース・イベント(正確にはそうじゃないかもです)、ここにも告知した『DISOCILLATORS』に出かけて来ました。
深夜1時過ぎに着いた下北沢の街は、何だかオシャレなようで、その実は新宿みたいな雑多な飲食店やクラブ、コンビニなどが若者たちを惹き付けけるナイスなニオイのところでした。ま、あの界隈に行ったのは、もう10数年も昔だから、街の様子はかなり違ってましたが。
イベントは正直、お客さんの入りはイマイチでしたが、個人的にはエンジョイしました。楽屋がエラク楽しくて・・・。ヒカルやヨーイチウロー、イハラ、イナバなどの新旧のロンナイDJから、元気になったNくんや、マージャンメイトのヤマちゃん、チョー久々のKさんとかいろんな人たちがいて、思わず話に花が咲きました。カンちゃんが相変わらずイイ感じでした。でも、バロンの時よりはフツーでしたね。中野が格闘家のYさんと来ていたのにもビックリ。どういう繋がりなんでしょうか?
ところで、今日は先月の「CROSSROADS」で69年の頃の音楽を紹介した時、日本の作品のひとつとしてレコードをかけたバンド、五つの赤い風船をここでも紹介してみます。
大阪で活動した男女混成のこのフォーク・バンドはリーダーが西岡たかしさんという、日本のフォーク・シーンの黎明の頃に精力的な活動をして、メジャーからもレコード発売したり、決して当時の「アングラ」的な風潮とは距離をおいていた観のある素晴らしいソングライターでミュージシャンで、当時設立されたばかりのインディー・レーベル(まぁアングラですね)のURCから、高田渡さんとの両A面カップリングのLPでデビューしました。今では、滅多に違うアーティストがひとつのCDとかに入っているなんてことはありませんよね。
そのレコードをぼくはたまたま買ったんですが、幸運にも?あんまり頻繁には聴いてなかったせいか、状態もよく、ノイズが少ないので今もちゃんと人前で聴いてもらえるんです。ビートルズとか加山雄三とかはボロボロで、何度も買い替えてるんですけど。
そこでみなさんに聴いてもらった曲が、シングルでも発売された(メジャーのビクターのものでこのアムバムのとはバージョンが少し違います)くらい人気がありました。あの頃の、世の中が安保闘争や学生運動などで、騒然としていた時代の空気感が詰まった作品の好例だと、ぼくは思ってます。
携帯のBBSにも少し書いたけど、今のJ-POPとかの近視眼的恋愛モード満開の歌と違い、呆れるくらいストレートで気恥ずかしいくらい純粋な歌詞は、しかし、あの時代のまさに若い世代の声、であり、商業主義一辺倒の近年の音楽シーンには見られない手作りなストリートのニオイがプンプンしてます。毅然として前を見て感じたままを歌う。そういう時代だったこともあるけど、音楽に人の心の揺れが切に感じられました。
ノーテンキで気楽な日和見主義、なんて揶揄されたこともありましたが、ぼくにはそうは思えないんですよね。頭脳警察とか村八分とかにも通じる剛直なまでの人間臭を感じるんです。でも、メロディーはやるせないまでにキレイなんですから。
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