2009年3月27日金曜日

音楽業界

 一昨日は渋谷のオルガン・バーで恒例のトーク・ライブ「CROSSROADS」があり、寒さがブリ返した都内をクルマで走りながら、夜9時過ぎの渋谷の雑踏を横目で見ながら会場入りしました。

 今回はテーマが「サザン・ロック」で、60年代から70年代ころのバンドや音源を使用しましたが、案の定その頃の映像はほとんどなくて、CCRの70年のライブDVDが輸入版で見つかったくらい。YOU TUBEに出てるALLMANSとかの映像は、ぼくが持っているブートのと同じ出所みたいですが、ぼくのより多少画質がいいのが癪です。ぼくのは、あの場で見た方は分かってるでしょうが、途中でキレたり、揺れが激しくなったり、普通、使用出来ないようなシロモノですが、何もないよかマシですからね〜。

 お客さんの入りは最近では一番悪く、10人未満でしたけど、最後までみんなジックリ話を聞いてくれて、終了後には挨拶もして帰ってくれました。一度来れば音楽ファンなら楽しいはずですけどね〜、と言ってくれたのは常連のお客さんのイトーちゃんでした。応援、感謝してますよ。まだ二十代そこそこのYくんは、ぼくの話を収録したいということでわざわざ器材を持参してマイク立ててちゃんと録音してくれました。
 これから部分的に抜いて(全部は時間的にムリです)、うまくいけばネットで公開出来るかもです。ご期待ください。

 ラジオの「ロンナイ」で4月からFM長野の放送が終わり、新しくFM宮崎がスタートすることになったんですが、そのことでコメントいただきました。みなさんの熱い思いに感謝するとともに、自分の力不足を残念に思います。しかし、携帯のBBSに書いたんですが、かつては12社あったレコード会社の協賛が、この4月からはなんとたったの3社、です。9社がなんらかの事情で撤退したわけですが、なくなった会社もあります。今のユニバーサルは、以前はポリドール、MCAビクター、マーキュリーの3社に分かれていたので、統合したとたんに協賛カットでしたから大打撃でしたね。
 最近では洋楽部門が閉鎖したコロムビア、ソニーとの統合となるBMG、東芝EMIからEMI JAPANになったりで、この10年の間に洋楽業界は激変しました。海外のメジャーあるいは海外資本、経営モデルが欧米式な会社はほぼ「協賛」には否定的な考えです。欧米にもともと「協賛」という概念が存在しないのが、一番の理由みたいです。

 しかし、この日本ではぼくがガキの頃から洋楽は基本的にレコード会社各社が協力して資金援助して番組を守り立てるスタイルが常識でした。そのおかげで、日本中に洋楽が広まり、雑誌やラジオが大きな役割を果たしていました。

 時代の変化、環境の変化は自分も認識しています。でも、何でも欧米化すればいい、というもんじゃないことは言うまでもありません。日本には日本独自の慣習があり、それが結果としてよいものであれば継続すべきだと確信しています。もちろん、自動車や家電、化粧品など大きなスポンサーがバックアップしてくれれば、それにこしたことはないんですが、音楽業界のマーケットはそこまで膨大ではないので、大手の広告代理店(電通や博報堂など)が動かないんですよね。利益率が少ないんです。

 と、まぁ、いろいろ内部事情などお話しましたが、つまるところは僕ら音楽ファンの気持ちひとつです。草の根運動でもいいので、地道に継続することが、一番だし、近道などないんです。その場しのぎの花火を上げても、すぐにしぼんでしまうのがオチですから。パワープレイとかに意味を見いだせないのは、ぼくだけではないでしょう。現場にはまだ多少音楽好きがいますが、みんなお役所みたいになりそうでコワいです。

 とにかく、金はなくてもやる気だけは満々です。頑張ります!
 

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