随分長いことかかったみたいだけど、HFこと藤原ヒロシくんのこれまでの人生を振り返る感じの単行本がいよいよ刊行されることになりました。
タイトルは『丘の上のパンク』というもので、自伝というより、インタビューほか、これまで彼について触れられた書物などのたくさんの資料や、同じように多数の人たちの「証言」コメントやDVDなどあらゆる媒体から寄せ集められたものを、精査し、キチンと編集したという内容になっています。これを行ったのは、ヒロシとは長い付き合いのある編集者でライターの川勝正幸さん。途中、ご自身が体調を崩されてそのためか、幾分か進行が遅れたという経緯はあるにせよ、こうしていただいたものを手にしてみると、実に丹念な仕事ぶりであることに感心してしまいます。
言うまでもなく、彼が今のような位置にいることの大元のきっかけを作ったのは、ぼくや大川ひとみさんだと思うけれど、それは、あくまできっかけであり、今日の彼を築いたものはやはり彼自身だと思う。だから、ぼくの知らない彼の姿もたくさんここには入っていて、それも含めて興味深いことばかり。
でも、勘違いしないで欲しいのは、HFはひとりで十分ということ。みんなヒロシに憧れ、彼みたいになりたがるけれど、それは何も生み出さないから。ピストルズじゃないが「I Wanna Be Me 」である。
小学館から¥2940で発売中。
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