2010年3月14日日曜日

HANOI ROCKSからMICHAEL MONROEへ、いざ出陣!





 元ハノイ・ロックスのボーカルでサックス・プレイヤーで、事実上のリーダーであったマイケル・モンローが、いよいよ、自身のバンドを率いて新たな活動に突入した。いや〜、この日が来るのを首を長くして待っていたファンは当然ぼくだけではないだろう。

 まぁ、ハノイは好きなバンドだったし、彼らにおおいにパワーや勇気をもらったことは言うまでもない。しかしだ、ここのところの「復活劇」には、正直、今イチ、気乗りがしない、そんな自分が心のどこかにいたのも事実。出来上がった新作にもカッコいい曲はあった。でも、やっぱり、80年代のあの黄金時代の輝かしい記憶を葬り去るまでにはいかなかった。

 それでも、やはり「片腕」というか「分身」というか、相方のギタリスト、アンディ・マッコイとのコラボでのステージングは心躍るものがあったし、二人が再び手を取り合い活動を始めたことは、その瞬間は素直に嬉しかった。

 それが、なぜかいい知れぬ居心地の悪さ、生理的とも言える違和感となり、噴出するのにそれほどの時間はかからなかった。ぼくは、やっぱり過去の幻影を追っていたのかもしれない、と気づいたのだ。20年以上もの時を隔てて復活したのは、とても素敵なことだったが、やはり、昔と同じであるはずはない。時間はある意味、とても残酷だ。そういう例を数えきれないほど見聞きしていたというのに。自分に改めて腹が立った。

 だから、彼らが昨年で長かったストーリーに終止符を打ったことは、当然だと思ったし、そこから先に何か本当にぼくの期待するようなことがあるんじゃないかとも思っていた。それが、今年に入り、かなり急ピッチで具体化して、遂にこの日がやってきたのだ。レコード会社の担当のTさんからその件でのメールをもらった時には、久々に「明るいニュース」だと快哉をあげた。彼自身のコントロールによる彼自身のバンド、その名もズバリ、そのままでMICHAEL MONROEである。

 彼のソロ・キャリアも相当なものだが、ぼく個人としては、復活したハノイよりもソロ活動の方が断然好きなロックをやってくれていたこともあり、その点ではハノイ復活も、嬉しい反面、マイケルらしいロックンロールをハノイという枠の中でやっていけるのか、何となく不安ではあった。実際、その不安ははからずも、すぐに的中することになるのだ。

 今回は、ソロではないが、バンド名に自身の名前を冠していることから察するに、キチンと彼らしい音楽をやってくれるはずと確信している。メンバーも、ハノイから残ったベースのサムもそうだし、ほかの連中も、例えばジンジャーのような大物?でさえ、マイケルの意思に基づいての音楽作りをするだろうし、そのほかの二人も付き合いの長いベテランだ。その点からも、マイケルの思うことはすぐに理解するだろうし、そうでなければ参加しなかっただろう。

 と、ここまで書いておいて、考えてみたらまだその曲をちゃんと聴いていないことを白状しなければならない。でも、多分大丈夫。コレはマイケルのソロ・プロジェクトなんだから。と、自分に言い聞かせている(苦笑)。


 すでにこの11日からいよいよ待望の初USツアーがスタートした。後半にはおなじみSXSWでのステージも予定されている。初日にはなんとあのMOTORHEADと共演するという。オースチンまで行きたい気分だ。ということで、1ヶ月ほど前に来たものだけど、レコード会社からのインフォを以下に添付しておく。ぼくらがもらう資料はこういう形のものが通常なんですよね。

***************************************

2009年惜しまれながら解散することとなったハノイ・ロックスのマイケル・モンローの新バンドの詳細が1月25日ハリウッドで行われた記者会見で発表となった。バンドはハノイ・ロックス、デモリション23.でマイケルと活動を共にしていたサミ・ヤッファがベース、ザ・ワイルドハーツで世界中にその名をはせるロックンロール・アイコン、ジンジャーとマーフィーズ・ロウやダンジグ、Dジェネレーション等でプレイしていたトッド・ユースの2人がギタリスト、そしてデモリション23.でプレイしていたジミー・クラークがドラムをつとめる。なお、バンド名は「MICHAEL MONROE(マイケル・モンロー)」を名乗る。

マイケル・モンロー/Michael Monroe (vo)
サミ・ヤッファ/Sami Yaffa (b)
ジンジャー/Ginger (g)
トッド・ユース/Todd Youth (g)
ジミー・クラーク/Jimmy Clark (ds) 

バンドは米西海岸で数回のショウを行いサウスバイサウスウェストでのショウケースも行うことになっている。その後フィンランド、スウェーデン、イギリスでのショウも決定、その後米東海岸でもショウを行う予定である。同時に秋のリリースに向けてレコーディングにも入ることになる。

あわせてマイケル・モンローは「マイケル・モンロー・モバイル・バックステージ/MICHAEL MONROE MOBILE BACKSTAGE」アプリのフリー配布もスタートさせた。このアプリで世界中のファンはどこにいても自分の携帯電話を通じてリアルタイムでロードやバックステージでマイケル・モンローに何が起こっているかを体験することができる。ビデオや写真やメッセージを双方向で観たりシェアできるのに加えて、コメントを寄せたりレート付けしたり他のファンと交流できたりもする。このアプリは「iTunes App Store」もしくはwww.michaelmonroe.comより入手可能となっている (*日本においてはiPhoneでの動作は確認済)。

「新しいバンドにとても興奮しているよ!嬉しいことに俺の友人でブラッドブラザー、サミ・ヤッファと一緒にまたプレイできるだけじゃなく、デモリション23.のジミー・クラークがドラマーなんだ。そして何よりもザ・ワイルドハーツのジンジャーと才能あるプレイヤー、トッド・ユースがギターをプレイするんだ。これ以上のメンツは期待できないよね!彼らが素晴らしいミュージシャンであるだけじゃなくて、俺達は一緒に曲を書いたりアレンジをしたりしていて、このことによるケミストリーは魔法のようだよ。本当にすごいバンドができあがった。だから2010年俺達と激しくロックするのに備えていてくれよ!」
(マイケル・モンロー)

「デモリション23.が終わった後、マイケルとはまだやり残したことがあるという思いにずっととらわれていたんだ。だから遂にその時が来た!新しいバンドの構想は2年位前からあって、数ヶ月前にマイケルとニューヨークでいろいろと話をする機会があってその時に正式に決まったんだ。"三度目の幸運"!ファンタスティックな新しい音楽と素晴らしいエナジー。ステージに立つのが待ちきれないよ!VIVA LA 2010! VIVA LA ロックンロール!」(サム・ヤッファ)
******************************************

 サミーのいうように、まさに「VIVA LA ROCK'N'ROLL」だ。Hey Ho Let's Go!

これが一番新しい映像みたいです。曲は彼の初期のソロ『NOT FAKIN' IT』から。

0 件のコメント: