2010年1月22日金曜日

Kumbia QueersのRAMONESカバーです


Kumbia Nena! / KUMBIA QUEERS P-vine PCD-93192


CDのの裏面。RAMONESのカバーはT-9「La China es Cumbianchera」。ちにみに、サバスのはT-8「Chica de Metal」です。


 ラジオ「ロンナイ」で一度かけただけで反応がすぐに来た、という実に素晴らしいバンドを紹介しましょう。

 だいたい、ラジオのリスナーで番組にお便りとか書いて出すって人、最近じゃほとんどいなくなっちゃいましたねぇ。聴いてくれてはいても、メールでさえ、なかなかお便りはいただけません。何でもいいから、好きなこと書いて送信してくれればイイんです、と毎回連呼しているのに、出してくれるのは、ほぼ毎回同じみなさん、いわば「レギュラー・メンバー」ですよね。

 まぁ、確かに書いたからってすぐに読まれるものじゃないし、毎回聴くのも大変だし、面倒なのも分かるんですけどネ。毎度言いますけど、「お便りだけが、頼りです」っていう古くからのダジャレ業界用語もあるし、せめて「聴いてます」ってだけでもいいんでメールくれるとこちらもテンション上がるんですんで、ヨロシクです!


 と、前置きはこのくらいにして、そのバンドは一部で注目されているメキシコ&アルゼンチン出身の7人組、KUMBIA QUEERS。言うまでもなく、KUMBIAは本来はCUMBIAで、コロムビアゆかりの民族音楽つーかリズムで、その起源は西アフリカはギニアにある、という長い歴史のあるもの。簡単にいうとブルースとかと同じ道筋で今日に至るものです。メジャー系ではフアネスやシャキーラ、インディー系ならマヌチャオとかが近年そのクンビアに新しい風を送り込み、にわかに多くの音楽ファンからの注目を集めることになりました。もちろん、故ジョー・ストラマーもそんな人のひとりでした。

 このKUMBIA QUEERSのメンバーたちは元々がパンク好きで、そこに普段から慣れ親しんでいたクンビアをジョークっぽい感覚で、いわばパーティー気分でやっちゃいました、的なきっかけで始めて、07年2月にこのデビュー・アルバムをわずか1ヶ月で録音してあっという間にあちこちで話題の的になった、という次第。詳しくはアルバムの解説をちゃんと読んでみて下さい。スッゴク勉強になります。


 ぼくがラジオでかけたのはこのアルバムの中の1曲でRAMONESの「Sheena Is A Punk Rocker」のカバーというかリメイク。ほかにもいろんなカバー?があって、BLACK SABBATHの「Iron Man」やMadonnaの「La isla Bonita」、CUREの「Love Song」、Nancy Sinatraの「These Boots Are Made For Walkin'」など多種多様な顔ぶれ。そのへんのレンジの広さも人気のひとつかも。


 こういうものを聴いてすぐに原点のCUMBIAを聴いて欲しい、とは言わないけど、でも、自然に知りたくなりますよね?それが音楽ファンってヤツの性(サガ)ですから。実は日本にもクンビアは過去に軽いブームがあったんです。1965年に弘田三枝子さんが歌ってその年の『紅白」でもこの曲で参加したという「恋のクンビア」がそれ。ラテン・ブームというか、メキシカン・ロックとかもあったし、ハワイアンやボサノバとかも日本ではすぐに誰かが取り入れて人気になったりしたんです。好奇心が旺盛で、器用な日本人の特権なのかもしれませんね。

 

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